昭和48年7月から岡崎市が国鉄(現在のJR)から借り受けて、南公園で静態保存されている、SLです。列車を動かすための動輪が4つあるので、D51形という形式です。長さ19.5m、重さ123.0t(石炭と水を積んで)、動輪の直径は1.4mで、最高時速85km/hで走りました。
D51 688号機の製造年月日は昭和17年(1942)8月13日で、廃車年月日は昭和48年6月16日、走行距離は193万キロで、地球を約18周回るくらいの距離を走りました。
現在は、蒸気機関車保存協力会のメンバーが、月1回、毎月第2日曜日に清掃を行い、清掃中や南公園秋まつりには、一般に公開をされています。
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レール水撒き | 曲線では、脱線を防止するための、タイヤのフランジがレールと強く接触し、摩擦熱で発熱します。それを防止するため、また、潤滑油の役目を持たせるため、先台車の前か、第一動輪(一番前の動輪)の前でレールに水を撒くようになっています。 |
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タイヤ水撒き | 下り勾配など、長いブレーキをずっとかけ続けていると、タイヤが加熱してブレーキが効かなくなったり、輪心に熱膨張を利用して嵌め込まれているタイヤが緩んでしまいます。それを防止するために、タイヤに水をかけて冷やします。 |
灰箱水撒き | 水を撒いて残り火を消し、さらに灰を湿らせて捨てる際に舞い散らないようにします。 |
レール砂洗い | 急勾配での空転防止のために滑り止めとして撒いた砂が残っていると、逆に後ろの車両が抵抗で重くなるため、動輪の後で砂を洗い流します。 |
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石炭(炭水車)水撒き | ・・・ | 炭粉を石炭に付着させるので、燃焼効率の向上、また燃焼時の飛散防止の効果があります。 |
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運転室水撒き | ・・・ | 助手席後ろの運転室内水撒き用ホースから、運転室内を水掃除したりする場合に使用します。 |