撮影日:2007年11月17日 13時49分
カメラ:メーカ=Panasonic モデル=NV-GS500

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多宝塔とは仏塔の一形式で、平面が下重方形、上重円筒形、
上下の連続部が饅頭型の二重塔のことである。
大樹寺の多宝塔は室町時代のもので、この寺に残る中世建築の唯一のものである。
松平七代清康により天文4年(1535)に建立された。
下層は方3間、総円柱、斗組二手先尾垂木(ますぐみふたてさきおだるき)付として、
また上層は白漆喰塗りの亀腹(かめばら)上に
円形の塔身を立て、四手先(よてさき)で軒をささえる。屋根は檜皮葺(ひわだぶき)、
鉄製相輪(そうりん)を上げ、軒隅には風鐸(ふうたく)が吊るされている。
塔内部には禅宗様の須弥壇(しゃみだん)を置き、その上には春日厨子(かすがずし)を据え、
本尊の多宝如来像を安置する。
この多宝塔は上下層の釣り合いもよく、蟇股(かえるまた)や木鼻の絵様および彫刻、
その他の細部様式も古風で丁寧に作られ、
この時期としては和様色の強い建築物である。

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