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【炭水車(後ろ側)】
蒸気機関車の運転に必要な、石炭と水を積む車両で、炭水車といいます。炭水車の構成としては、組み立てた台枠の上に、控板で仕切られた水槽と、さらに水槽の上には石炭を乗せる石炭庫があります。D51の炭水車は、石炭8トン、水20トンを積む「8-20B」という形式が、一般的に使われています。
「B」というのは、設計(改造)順を表すアルファベットです。8-20Aと8-20Bの違いとは、8-20Aは一体鋳物で製造され、台車に揺れ枕が付いているのに比べ、8-20Bは、鋳物と板の組み立て式で、台車の揺れ枕が省略されています。また他には、戦時中、10-20炭水車というのも製造されましたが、8-20式と比べ、台枠の代わりに底を厚くし、船の底に似た舟底型、の炭水車もありました。
・・・しかし・・・、
本来は、炭水車のナンバープレートの下中央に、①炭水車の形式を表す型式版があるはずなのですが、無くなってしまっていますね・・・。
【後照灯】
②後照灯・・・形式は不明ですが、黄色く光っていることから、小糸製作所のゴールデングロー前照灯でしょうか?
【コラム】
※ゴールデングローライト・・・小糸製作所が発明したライトで、見た目黄色のライト。初期のライトにはウランも使われていたとか。昭和16 年にウランが入手できなくなってからは、代わりに重クロム酸カリウムによって黄色に着色されるようになったが、短い波長がカットされるので、すれ違い時の幻惑が低減されるばかりか、雨や霧を透過する性質もありました。


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