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【給水ポンプ】
①給水ポンプ・・・ボイラーへ送る水は、炭水車の水タンクからチリコシを通り、①給水ポンプに入ります。①給水ポンプは、蒸気分配器からの蒸気で給水ポンプの蒸気ピストンを動作させて、さらに蒸気ピストンに連結された水ピストンを動かし、④給水温め器(D51では煙突前に付いている)へ送水が行われます。(給水ポンプは機関助手運転席前(右側)にあります)
②罐水清浄装置(A)・・・ボイラーへ注水する水に清罐剤を混ぜ、ボイラーを清浄に保ちます。溶解タンクの中に水を満たして清罐剤を入れ、①給水ポンプ、または注水器から給水される量に合わせて釣合い室から溶剤が流れていく仕組みになっています。なお、蒸気分配器か
ら②罐水清浄装置へ蒸気を送ることができるようになっていますが、これは、清罐剤を溶かすためと、溶液の暖房に使われています。
③給油ポンプ・・・①給水ポンプへの注油を行うための給油ポンプです。ポンプとしては、空
気圧縮機用の給油ポンプと同じ1×1.5 油ポンプが使用されていますが、こちらは、空気圧縮機とは動力源が違い、①給水ポンプのピストンの動作を、作用棒を使って③給油ポンプまで伝えて動作させています。
【罐水清浄装置(B)】
給水される水は、一度チリコシを通るので、固形の不純物は取り除かれます。しかし、水に溶け込んだ不純物はチリコシでは取り除けず、さらに水が水蒸気になり蒸発するので新しい水が供給するたびに不純物の濃度が上がっていき、挙句の果てにはボイラー内部に湯垢や泥となって溜まってしまいます(ボイラーの熱伝導が悪くなります)。

湯垢や泥はボイラーの下部に溜まるので、ボイラーの下部から少しずつ水を排水し続けることによって、濃度の上がった不純物(湯垢や泥)を一緒に排出してしまおうとするのが、罐水清浄装置です。なお不純物は下に溜まるので、泥溜を通ることによって泥溜の中に不純物が溜まり、不純物の少ない上澄み液が排水管から常に排出されることになり
ます。
※この他に、さらに清罐剤を入れて、ボイラーを清潔に保ちます。


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